昨今話題となっているマインドフルネスについて、考えてみたいと思います。

 

マインドフルネスの動き

 

今マインドフルネスは、ブームになっています。現代人の疲れを癒やしたり、集中力を高めようと広がりを見せています。

 

「マインドフルネス」という言葉を少しずつ耳にするようになりましたね。米国Google社、他大手企業での社員研修としても取り入れられ、スティーブ・ジョブス氏の瞑想実践などが広まり、日本のビジネスマンの方でも、瞑想されている方が増えているようです。

 

日本でも、最近は各種メディアで取り上げるようになってきており、認知度は上がっていますが、まだまだといったところでしょうか。

世界各国でも、それぞれの国の人はマインドフルネスを自分の国に持ち帰り、広める活動をしています。そして欧米では、私達が思っている以上にマインドフルネスは浸透しており、インターナショナルな広がりを見せています。

 

「マインドフルネス」のベースにある仏教

 

 

このように、欧米の企業で注目されている「マインドフルネス」ですが、そのルーツには、お釈迦様が悟りを開いた瞑想法があります。

 

お釈迦様が教えた「人生の苦悩から解放されるための心のトレーニング法」。そのエッッセンスの部分だけを抽出し、宗教色をなくしたものが「マインドフルネス」なのです。

 

噛み砕いて表現するならば、「仏教の伝統的な瞑想法を元に開発された、最新のメンタルトレーニング」と言えるかもしれません。

 

そもそも、「マインドフルネス」とは何か?

 

 

では一体、「マインドフルネス」とは何でしょうか?ここからが一番お伝えしたい内容になります。

マインドフルの語源には「~に、注意力、意識する」という意味があります。または「念」、他にも「自覚」、「気づき」、「集中」、「覚醒」と言い換えることもできます。

マインドフルネスの第一人者であるジョン・カバットジン教授は、以下のように定義しています。

 

瞬間、瞬間の体験に対して、 今この瞬間に、判断しないで、 意図的に注意を払うことによって実現される気づき

分かりやすく表現すると、

「今、ここ」 + 2「ジャッジ(判断)しない」 = 「気づいている状態」

これがマインドフルネスです。

 

1「今、ここ」とは?

瞬間、瞬間(リアルタイム)のこの現実。この文字を読んでいる今まさにこの瞬間のことです。

 

2「ジャッジ(判断)しない」とは?

評価や判断を入れずに、ありのまま観察し続けること。

この2つの在り方によって、思考というフィルターを挟まない、連続した「気づき(アウェアネス)」だけが残ります。「マインドフルネス」の目的は、この「観察者の視点」を養うことと言っても過言ではありません。

 

「マインドフルネス」を実感してみる

1「今、ここ」 + 2「ジャッジしない」 = 「気づいている状態」

 

みなさんも、これを実感してみましょう。音(聴覚)に注意を向けてみてください。

 

今、何が聞こえますか?

  • 人の声
  • 車の音
  • パソコン内部の振動音

いま、この瞬間に意識を向けて「音」に注意を集中させてみてください。

 

感じようとすればするほど、色んな音がしていることに気づきますよね。この「気づき」がマインドフルネスのキモです。

そして、次に大切なのが、感じていることをジャッジ(判断)しないことです。

 

例えば、「いまの バイクうるさいな」とか、「あ、となりのおばちゃんの声だ」などと言ったように、聞こえてくる音に対して、快、不快と分けないようにします。また意味をつけたり、分析したりすることもしないようにします。

 

なぜ、ジャッジしないほうがいいのかと言うと、ジャッジした瞬間、「感じる」モードから「考える」モードに切り替わってしまうからです。

またこのように、出来事(刺激)に対する自分の「自動的な反応パターン」を観察することで、深い自己洞察、自己理解を得ることがあります。

 

このように、自分の無意識を意識化(=気づき)していくことで、自分に対する思い込み、他人や状況に対する捉え方、その裏にある信念を
根底から変える「きっかけ」になることも多々あります。

 

ですから、できるだけ、評価や判断を入れずにありのままを観察していきましょう。

「音」を「音」として感じるイメージです。
「空気の振動」を鼓膜や皮膚感覚で敏感に受信していきます。

なんとなく実感していただけましたでしょうか?

 

注意の対象として「聴覚」を使いました。もちろん、他の五感の感覚(触覚、味覚など)でも応用できます。

また慣れてきたら、心の働き(思考や感情)も同じように観察していきます。

 

「マインドフルネス」のベースと定義

 

 

マインドフルネスのベースにあるものは、東洋の精神鍛錬法(仏教の止観瞑想)です。

近年、瞑想の効果が科学的に証明されたことで、欧米の有名企業や心理療法の文脈でも取り入れられるようになりました。

そんな「マインドフルネス」の定義をまとめると、「マインドフルネス」とは、

瞬間、瞬間の体験に対して、評価や判断を入れず、意図的に注意を向けることによって実現される「気づき」のこと

 

 

二つに分けると、

  1. 今、この瞬間に意識を向けること
  2. 感じたことをジャッジ(判断)せずに、あるがままを観察していくこと

 

つまり、

1「今、ここ」 + 2「ジャッジしない」 = 「気づいている状態」

となります。

 

 

「マインドフルネス」とは、この二つの「あり方」を意識して、「気づく力(アウェアネス)」を鍛えるための「メンタルトレーニング」だと言えます。

 

Googleやゴールドマン・サックスなどの一流企業が続々導入し、アメリカでは一般市民レベルで大きな飛躍を見せている「マインドフルネス」。一過性のブームではなく、現代人老若男女問わず必要とされるものとして認知されています。

科学的にもその効果が証明されており、ますます今後広がっていくと考えられます。